こんにちは!
カウンセラーの 田中 里美 です。
皆さんは、今まで見えていた景色が、実は違う色や形をしていたことに気づいたこと、ありますか?
私はあります!
去年の夏〜秋あたり、私には‥とても大きな気づきがありました。
「自分が今まで見ていた世界」に、歪みがあったことに‥気づいてしまったのです。
今まで「丸」に見えていたものが、実は「三角」だった‥
そんなはずない!!‥と、心が抵抗しますが、気づいてしまったらもう、もとの「丸」には見えなくなるから、認めるしかないのです。
認めるときは、たくさんの言い訳が出てきて、最後の抵抗をしますから、苦しさがあります。
でも‥認めてしまえば、無理に「丸」に見えるようにと、頑張っていた無意識が、ぐんと楽になりました。
抽象的で、解りづらくてすみません。
「丸」や「三角」の中身まで話すと‥かなり長くなりますので、ここは割愛‥お許しください。
かなり簡潔に言えば‥本当は「苦しかった」のに「平気にしていた」みたいな感じです。
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自分の心が感じていたもの、捉えていたものが、実は違ったという気づきを、自分でしっかりと受け止めた私は「自己肯定感」について書かれた書籍を、何冊も読みました。
今の自分の心を大切にしようと思ったからです。
「自己肯定感」‥という言葉、最近よく耳にしませんか?
色々な場面で出てきますが、本当の意味が置き去りで、言葉が一人歩きしてしまっているように感じます。
今回、私が読んだ書籍の中で‥一番心に響いたものを、ちょっとご紹介します。
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《 書籍紹介 》「人生がうまくいく人の 自己肯定感」精神科医・臨済宗建長寺派林香寺住職‥川野泰周先生
「自己肯定感」とは、他人と比較することなく、評価することなく「自分という存在は大切である」という絶対的・確信的な‥揺るぎない感覚であり、いわば自分を支える根源的な「心のありよう」「心の力」のことである。
今の時代、他人との比較による「自尊感情」と、取り違えて‥他者評価を高めようとする人が多く、それが逆に「自己肯定感」を低くしている現実がある。
悩みや苦しみを背負う人‥ その根源には「自己肯定感の低さ・不足」がある。他者評価を中心に考えてしまう、自己肯定感欠乏症ともいえる。
①親や養育者に「ありのままの自分」を認めてもらえた経験が、自己肯定感の根っこを作る土台である。
②心の抵抗力(レジリエンス)←ストレスを受け流す力を、身につけているかどうか。
①②を、振り返ってみる。
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自分は①②が足りないな‥と感じたら、そう感じる自分を自分で認める。
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「自己肯定感の低さ・不足」を、認めたら、高めたいという意欲があれば、必ず高めることが出来ます。
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高めるための「鍵」は‥
①自分の心を認めること
②内省が出来るかどうか ‥この二つである。
久しぶりに、出会えて良かったと思う本でした。
ご興味あればぜひ!
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先日、カウンセラー勉強会で、この本を紹介しつつ‥「自己肯定感」について、ディスカッションする機会を頂きました。
悩みに苦しむクライエント様の「心」と向き合う私たちカウンセラーの役割についても、考えさせられました。
自己肯定感が低い自分を認めた時、次に進むためには‥過去の苦しさにとどまり過ぎず‥それをどう処理するかが、悩みの迷路から抜け出す糸口であるということなど、話し合いました。
また、書籍には、自己肯定感を高めるための鍵は
①自分の心を認めること
②内省が出来るかどうか ‥とありましたが、
③ありのままの自分でいられる安心出来る場所(人)
↑ 私は、この③こそ必須では‥と、思いました。
カウンセラー勉強会で、皆で話したことにより‥ここに、この③を加え、共有することが出来ました。
私たちは、カウンセラーとして、クライエント様の「安心出来る場所」の一つになれたら‥という気持ちです。
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「自分の心は自分が一番わかってる!」と、思っていませんか?
私達は、自覚無いまま‥苦しさを作り出していることがあります。
その根源には、自己肯定感の低下による苦しさがあるかもしれません。
「三角」が「丸」に見える心を作り出していた私も、もれなくそうでした。
「三角」だったと認める時、苦しかったけれど‥
気づいた時が‥スタートライン!
認めたら‥見える景色が変わります。
そっか‥本当は「三角」だったんだ!
私の心が「丸」に見えていた方が楽だから、無意識に、丸に見えるよう‥つじつま合わせをしていたんです。ずいぶん頑張ってたなぁ‥わたし!
頑張って「違う世界」を作り出して、苦しさから身を守っていたんだなぁ‥と、自分の無意識が愛おしくなりました。
「ありのままの自分」を、他の誰でもない‥「自分」が認めること。自分の自然な感情をそのまま感じること。「今の自分はこれでいい」と思えること。
これが、私が身を持って経験した‥自己肯定感を高められた瞬間 でした。
《今日の空色》雨の中、愛車を走らせていたら‥ワイパーの拭き取りが悪くて‥視界が悪く、空がよく見えませんでした。
見えないと運転‥ 危ないかもしれません。
見えない心を「見える化」すること‥それがカウンセリングであり、自己肯定感を高めるための‥新しい扉です。
☆田中 里美☆