空色のこころ

心理カウンセラーの田中里美です☆よろしくお願いします

不良が消えた中学校‥本当の心はどこへ? 〜思い出のアルバムシリーズ⑥〜

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こんにちは!

カウンセラーの 田中 里美 です。

 

今年度、私は長男の中学の PTA役員 をしていました。役職は「地区委員」の委員長です。

 

結構忙しい役員でしたが、もうすぐ年度末です。

ゴールが見えて来ましたので、新旧役員引き継ぎまであと少し!ラストスパートです!

 

「地区委員」とは、中学校と地域が関わるものをサポートする役目です。

☆地区パトロール

自治会の区長さんとのパイプ役

☆資源回収のお手伝い

☆地区懇談会の開催

 

私はこの役員をやったことで、沢山の方々と知り合えて 世界が広がり、住んでいる地域との繋がりって‥思っている以上に大切だと感じました。

☆☆☆

 

地区委員として開催した懇談会にて、 中学校の先生が、こんな話をしていました。

「今、○○中学には、各クラスに不登校が1〜3名いる状態です。不登校が増えて、不良は皆無です。これは、我が校だけでなく、日本の中学の現状です。時代でしょうかね‥ 」

 

私は思いました。

そう言えば‥考えたことなかったけど、確かに最近、不良って、見かけないなぁ‥

 

自宅に引きこもる「不登校」が増えて‥

いわゆる「不良」は皆無である。

 

これは、何を物語っているのでしょうか?

懇談会では、時代だからとか、スマホとか、ゲーム三昧だとか‥話題はそこに問題ありと 論点が変わりました。

でも、私はそれだけではないと感じています。

☆☆☆

 

私は、自分の中学生時代を思い出し、心の中のアルバムを開きました。

 

私は 1974年生まれです。

約30年前‥私が中学生だった頃は、不登校は殆ど皆無でしたが、クラスには不良グループがいました。

 

制服を崩して着て‥髪型なども校則違反!

遅刻常習犯・無断欠席あり

授業態度の悪さ・教師に反抗的

タバコ・万引きなどの問題行動あり

 

↑ これに 2〜3当てはまると、不良と呼ばれていた気がします。

私の友達にも不良がいて、私はその仲間でした。

 

では、私も不良だったか?‥というと‥私は、校則違反ゼロの、生徒手帳通りの模範生でした。

勉強は得意ではありませんでしたが‥真面目に授業を受け、提出物は期限通りに出す 真面目な子でした。

 

私が何故、タイプが違う彼女達と仲間だったかというと‥  理由は一つです。

私は彼女達が好きだったから!‥それだけです。

 

彼女達も私を「里美はくそ真面目だけど面白い奴〜!」と、笑いながら‥絶対に校則違反や万引きなどの仲間に入らない私を、受け入れてくれていたのです。

 

彼女達は、校則違反 & 遅刻常習犯でした。

時々万引きしているのも知っていましたが、当時の私は彼女達の個性のように感じていました。

万引きは、一度誘われたことがありますが、断りました。

断っても、友情にヒビが入ることない「嫌なことは嫌と言える仲間」だったのです。

☆☆☆

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厳しい両親に育てられた私にとって、彼女達の言動は、全てが新鮮な世界でした。

今思うと‥  同じ行動をしない毛色が違う私を、よく仲間にしてくれましたよね。

 

彼女達の家庭環境は複雑で、家が嫌だという話をよく聞きました。

学校では、先生に目をつけられ、よく職員室に呼び出されていました。

 

確かに彼女達は「不良」だけど、根は優しいし、不良と呼ばれる行動をするには、彼女達なりに‥理由があったのに‥  その理由に寄り添わず、行動だけを見て叱る大人たちを、今の私は、わかってないなぁ‥って思います。

だって‥彼女達が、家でも学校でも「良い子」でいたら‥  きっと‥心を壊していたことでしょう。

 

万引きは窃盗です。勿論いけないことです!

では、校則違反は‥? 

本当に全部が全部、いけないことでしょうか?

守らないと、誰かに迷惑がかかるのでしょうか?

 

大人の都合としか思えない決まり事は「守らない」という選択肢があってもいいのかもしれません。

 

私は、彼女達から制服のリボン結びを崩したり、カバンを潰したりする‥違反行為を教わりました。

ところが‥  その翌日には、また規定通りに‥リボンを結び、潰したカバンにきちんと教科書を詰め、元通りの形になって登校しました。

 

そんな私を見て「もう戻ってる〜!里美が‥不良になるのは絶対無理だね!(笑)」と、笑い飛ばしてくれました。私も一緒に笑いました。

 

同じにしなくてもいい

お互い違うけど、別にいい

自分の好きな方を、選んでいい

 

私は、校則違反に魅力を感じなかったから、

いつも通りの自分=校則を守る ‥を選択した。

それが私であり、ただ‥それだけのことでした。

 

当時、母に「あんな子たちと付き合ってはダメよ!」と、何度か言われました。

私は、それが凄く嫌で‥「私の友達は、私が決めるから」と、母の言いなりになりませんでした。

「自分の気持ちに正直でいる勇気」彼女達から教わった気がしています。

 

母が心配しなくても、私は不良にはならないし、なる気もないのにね‥  笑

でも、もしかしたら、彼女達と仲間にならなければ‥嫌なことを嫌と言えずに、苦しさを抑圧し‥「不登校」には、なっていたかもしれません。

☆☆☆

 

話は戻ります。

 

不登校が増え、不良が皆無である。

私は、その理由はどうしてだろう?と考えました。

 

家でも学校でも、周りに合わせて行動している子ども達は、嫌なことは嫌だと自己主張出来る「自分が自分でいられる場所」がなくて‥

不登校」という形を作り、抑圧された苦しさを逃しているのかもしれません。

身体の発達や心理発達が、一番デリケートな思春期に、自我を出せずにいる‥

そんな彼等の、精一杯の抵抗であり、苦しさの表れのように思えます。

 

 

一方‥  不良と呼ばれた子ども達は、問題行動を起こすことで、自己主張していたんだと思います。

自分が自分であるために、精一杯 自分を表現していたのだと思うのです。

 

今の時代、子どもを取り巻くものは 窮屈です。

学校も家庭も、自由な行動を禁止し、全てが管理傾向にあるため、失敗から学ぶ機会が失われ「自分で考えて行動すること」が、怖くなってしまったのかもしれません。

 

管理された環境や社会が、決められた枠をはみ出しずらくしています。窮屈を作り出しています。

親が決めた塾や習い事をし、親が喜ぶようにふるまい、一体「本当の自分の心」はどこへ‥??

☆☆☆

 

不良と不登校、どちらの方が苦しいとか大変だとか‥「苦しさを測るメジャー」はありません。

ただどちらも、心がSOSを出しています。

どちらの行動にも、必ず理由があって‥自分に必要だから、そう表現しているのです。

 

自分の本当の心を感じられること。

自分が自分でいられる場所は、必要不可欠です。

 

教育・子育て・社会や地域‥昔より窮屈で、複雑化しています。ストレスが限界値に達する前に‥  話すことで、何かが見つかるかもしれません。

苦しさを持つ子ども達にも、それを支える大人達にも、どちらにも「安心できる場所」が必要です。

カウンセリングの場が、その一つになれたら幸いです。

 

《 今日の空色 》朝の地区パトロールをしました。登校する中学生は、規則通りに制服を着ていました。空は冬らしく‥空気が澄んでいて綺麗でしたよ。皆、遅刻しないよう早足でしたが‥「皆と同じ」じゃなきゃいけない決まりはないよ。立ち止まり‥空を見た子は、何人いるかな?‥と、ふと思った私でした。  ☆田中 里美☆

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