こんにちは!
カウンセラーの 田中里美 です。
私は在宅でカウンセラーをしていますが、
平日は、朝〜昼過ぎまで、飲食店のホールスタッフの仕事をしています。(*写真はイメージです)
この仕事を初めて、3カ月目になります。
実はこの店‥コロナ自粛〜客足が減っていて、もう何ヶ月も「目標売り上げ」に達していない状態だと聞いています。
人権費削減により、ホールスタッフも、キッチンスタッフも、通常配置より少ない人数でやりくりしていますが、お客様少ないとはいっても、ランチタイムはそれなりに来るので‥忙しいです。
少ないスタッフ‥正直キツイですが、このご時世‥やむを得ないですね。
私は「新人だからと甘えは許されないな」‥と思い、かなり頑張って仕事を覚え、どうにか、一人分の戦力として動けるようになってきました。
(それでも、まだまだ解らないこともあり、失敗だらけなんですけどね‥)
☆☆☆
そんなわけで、いつも忙しいのですが‥
先日、尋常じゃないくらい忙しい日がありました!
一緒に開店準備をする‥先輩のパートさんが、体調不良でお休み。
私一人では無理なので、キッチン係から一人助っ人として、ホールに来てくれ、手伝ってくれました。
私はその方と、開店準備をしましたが‥ ホール係の仕事に詳しくない方なので、私が主にならなくてはなりませんでした。
「責任」が、ずーん!!‥と、のしかかります。
それでも‥開店の11時に間に合うよう、準備出来てホッとしましたが、何となく‥心に余裕ない状態で、店がオープンしました。
こんな日に限って‥いつもと違う光景が!!
いつも、開店して暫くは‥空いているのですが、その日は、どんどんお客様が来て‥私がここに来て初めての「満席」になりました!
しかも‥更に混んで来て、席が空くのを待つ人もいる状態で、更にテイクアウトの注文も入り‥今までにない忙しさ!!
ホールスタッフ3人の配置では‥どうにもこうにも、回せず、店長がレジ担当フォローしてくれました。
厨房で料理を作っている「キッチン係」のミスが目立ってきました。
「ホールが忙しい」ということは、当然「キッチンも忙しい」のです。
お客様から、ホールスタッフの私たちに‥声がかかります。
☆注文した料理が来るのが随分と遅いけどどうなってるの?
☆タッチパネルに注文入力したものと、違うメニューが来たから取り替えてほしい。
↓↓
「申し訳ございません。ただ今確認して参ります。」
「大変申し訳ありません。今すぐお取り替え致します。」
あっちへこっちへ‥料理を運んだり、お詫びしたり、キッチンに作り直しを頼んだり‥また運んだり‥
パニックになりそうでした。
そんな最中に「すみません〜ジュース溢しちゃったので、拭いてもらえますか?」‥なんて、お呼びまでかかりました。
「お客様、お洋服などは、大丈夫でしたか?」って、タオルを持ってお伺いし、溢したジュースを綺麗に拭き取り、床も拭きました。
笑顔で対応しながら、私の心の中に‥こんな気持ちが出てきました。
「ちょっと‥ 勘弁してよ〜(^^;; 」
大丈夫ですよ、勿論‥心の中での呟きです。
スタッフの人数配置の少なさに、不満が出そうになりますが‥仕方ないです。
混むかどうかは、土日だからだとか、新メニューのキャンペーンがあるとか‥で予想しますが‥
この日は、予想外の混みでした。
コロナ禍で、売り上げが減り‥スタッフ配置を減らしていたのも、経営者なら当然のこと。
誰のせいでもありません!
☆☆☆
ジュースを溢したお客様の対応に、私は思いの外、時間がかかってしまいました。
でも、その間‥他のスタッフが、接客対応の流れを止めずに‥しっかり進行してくれていました。
こんな時、感じます。
「チームで力を合わせて仕事する‥という感覚」
正直‥大変だし、忙しい時間はスタッフ全員がピリピリしていて‥気疲れもあります。
でも「お客様に満足して頂ける料理&サービスを提供する」という、共通の目的のため‥全員が頑張る!
私はここから多くの学びがあると感じています。
☆☆☆
話は変わって‥
二十年前の「王様のレストラン」というドラマ、ご存知な方いらっしゃるでしょうか?
フランス料理のレストラン「La Belle Equipe」にて、繰り広げられる‥ スタッフ達のやりとりがコミカルに面白く描かれ、三流レストランが、一流レストランへと進化していく‥清々しいドラマです。
そのうちの一話にて、こんな話があります。
↓
ギャルソンが、お客様から無理難題なメニュー注文を4つも受けてしまい‥スタッフ全員で厨房に集結!(ギャルソンはレストランを一流にするため‥わざとこの難題を突きつけたという裏ストーリーあり。)
どうにか‥この困難を乗り越えて、お客様のご希望の料理が作られ、届けられる‥という内容。
その時の、青年オーナーの言葉が忘れられません。
☆オーナーの台詞☆
「不思議だな‥ あんなに大変な思いをして、皆で一丸となって‥苦労して作り出した料理だけど、お客様はそんなことは何も知らない。僕たちがどんなに大変だったか‥何も知らないで‥運ばれてきた料理を、ただ、美味しそうに食べてる。」
☆ギャルソン☆
「それでいいんです。それが‥レストランです。」
私が働いているのは「La Belle Equipe」のような、高級レストランではありませんが‥
今回、この「尋常じゃない忙しさ」を、どうにか‥ 乗り越えようと奮闘しながらも、ジュース溢したお客様に「勘弁してよ〜」と、思ってしまった自分に、気づいた時‥
私は、青年オーナーのこの台詞を思い出し、ハッ‥としました。
ここが飲食店である以上、私たちは、お客様がご希望の料理を提供し、気持ち良く過ごして頂くことが、仕事です。
「スタッフ配置が少ない中、久しぶりの満席で‥キッチンのミスもあるしで、てんやわんやで‥」
なんて‥ こんな裏事情は、お客様には一切関係ないことです。
お客様の前では「出来る精一杯でサービスを!」
「疲れた・大変・勘弁してよ〜」は、夕飯時に家族にでも、聴いてもらえばいいのです。笑
☆☆☆
報酬を頂く=仕事
料金を支払う=お客様
責任=裏事情(言い訳)は通用しない
この‥仕事に対する「心構え」は、どんな職種でも、言えることですね。
(職種や状況によっては、裏事情を説明してお詫びし、払い戻しすることも責任となり得ます。)
では「カウンセリング」はどうでしょう・・・?
カウンセラーは報酬を頂き、クライエント様は料金を支払って下さる「お客様」です。
カウンセラーが提供するものは‥
目に見えない「心」に寄り添って「心をほぐすための時間」です。
クライエント様の荷物が、少しでも軽くなるお手伝い‥を精一杯することが仕事です。
カウンセラーも、人間だから‥心があります。
しかし「カウンセラー側の荷物」は、クライエント様には、関係がありません。
田中里美・個人OFF → 田中カウンセラーON
このスイッチの切り替え‥クライエント様には見せないこと。これが‥プロのカウンセラーです。
☆田中里美☆
《 今日の空色 》いつも交通量が多い‥大型交差点!ドライバー達それぞれの心が、それぞれの目的地を目指してる。信号が黄色になると‥ブレーキか、アクセルかを、一瞬で判断する。空は、そんな人間達の様子を「みんな忙しいね‥」って、見つめているのかもしれないなぁ。
☆田中里美・カウンセリングご案内☆
https://www.uraraka-soudan.com/