こんにちは!
カウンセラーの 田中里美 です。
先日の日曜日‥久しぶりに映画館へ行き「ミッドナイトスワン」を観て来ました。
素晴らしい作品でした!
心揺さぶられ‥ 終了後、暫く席を立てなくなるくらいの感動があり、涙が止まらなかったです。
見て良かった〜と思えた映画でした。
☆映画紹介☆
ミッドナイトスワン
トランスジェンダー(性同一性障害)という難しい役を見事に演じている。
全ての人に観てほしい「悲しくも深い愛」を描いた作品である。
私がこの映画を観たいと思ったのは、主演の草なぎ剛さんのファンだからでした。
SMAPの中で、センターで輝くタイプではなく、いつも控えめですが、言動には人柄の良さが滲み出ている草なぎさんが、昔から大好きでした。
彼に注目が集まるようになったのは、ドラマに出演するようになり、演技力が認められるようになってからです。
彼の演技は、そこに‥その人物が実際に生きているかのような錯覚を味わうほどリアルです。
かの、つかこうへいに「天才」だと言わせたのも有名です。
今回の「ミッドナイトスワン」内田監督も絶賛し、「彼は役に同化している」とコメントしています。
そんな草なぎさんが「トランスジェンダー」という難しい役を演じる‥となると、私は、DVDが出るまで待てず、上映館に観に行かずにいられなかったのです!
☆☆☆
映画は、期待以上に素晴らしいものでした。
この感動を、少しでも皆さんに伝えたいです!
そんなわけで、ストーリー振り返りながら‥お話したいと思います。
もし良かったらお付き合いください。
*これ以降‥ネタバレありです*
主人公は、生まれながらに「心と身体の性の不一致」がありながら、男として過ごしてきた。
親にも明かせぬまま、広島から上京し、凪沙と名乗り女性として生きることにした。ニューハーフショーの踊り子になり、生計を立て‥孤独な生活を送っている。
そんな凪沙のもとに、母親から虐待を受けている親戚の中学生‥一果がやって来る。
凪沙は一果を、暫く預かることになる。
最初凪沙は「私は子どもは嫌いなのよ。」と言い放ち、二人の心の距離は遠かった。
ホルモン治療をし‥副作用に苦しみながら‥必死に生きている凪沙。
親から受けた心の傷があり、衝動的に癇癪を起こしたり、自傷をすることがある一果。
孤独な心を持つ二人の共同生活。次第に‥一果は凪沙の孤独をとかす存在となっていく。
一果はバレエに興味を持ち、バイトして、バレエ教室に通い、先生にバレエの才能を認められる。
そんな一果のために、バレエの教室の月謝・衣装代・コンクール費用などを稼ぐため、凪沙は、男性として肉体労働を始める。
一果は、男性の姿になった凪沙に驚き、「そんなの頼んでない!」と、泣いて怒るが‥凪沙は一果を抱き寄せ「よしよし‥」と、頭を撫で‥ 一果のためなら、大丈夫だと伝える。
作業着にヘルメット‥本名の「健二」と名乗る凪沙。外見は男性になった凪沙だが‥ 心は「凪沙」であり、女性である。
凪沙の苦悩・でも一果のためならという覚悟が、痛いほど伝わってくる。
しかし、コンクールの舞台上で‥踊れなくなった一果のピンチを救ったのは、一果の実の母親だった。
虐待した母親だが‥愛情がないわけではない。
「お母さん」と、母親に抱きつく一果を見た凪沙は、この場を立ち去ってしまう。
この時‥身を引いたかに見えた凪沙は、実は、本当に「自分が一果の母親になる」という決意をしていた。そして行動にうつすのである。
果たして、凪沙の決意とは‥
物語はクライマックスへと‥進んでいきます。
☆☆☆
私は、途中から凪沙が「草なぎ剛さん」であることを忘れていました。
そこに居たのは、トランスジェンダーの「凪沙」という女性でした。
全てが自然で、美しく‥濃艶であり、一果を抱き寄せるシーンでは、自愛に満ちた‥聖母マリアのような表情に、涙が溢れました。
トランスジェンダーの方々、彼女たちはどんな思いで、歩んできたのか‥
私は、深く考えたことがありませんでした。
心の性 と、身体の性 が、一致していない状態でも、身体の性により‥性が決められてしまう。
ありのままの自分を全否定されながら、育つことになります。こんなに苦しいことあるでしょうか‥
「小学校の時ね、海で泳ぐのに‥どうして私は海パンなんだろう、女子用のスクール水着が着られないんだろう‥?って思ったのよ。」
凪沙が昔を思い出して一果に話すシーン‥忘れられません。
海パンを履いていた凪沙は、本当はスクール水着が着たい‥自分の心を偽っていたのです。
凪沙は「自分を偽りたくない」から‥生き方を変えるため上京したのだと思います。
世間一般の枠から外れても、偏見と闘いながらでも‥
自分自身に嘘をつかないこと!
これは、人間としての尊厳であると思います。
しかし‥凪沙が「心」を大切にすることには、多くのリスクがありました。
それでも‥女でありたいし、一果の母親になりたい。これが、凪沙の願いでした。
切なく悲しい‥けれど、心を偽らないことが凪沙にとっては、何より幸せだったのでしょう。
まだ‥映画の余韻が抜けません。
皆さんに‥ぜひ、観て頂きたい作品です。
☆☆☆
さてさて、
ここからは‥SMAPファンとしての一人ごと!
SMAP解散からはや3年が過ぎました。
突然の解散発表、謝罪会見、事務所問題、グループ内容の確執‥ 一時は解散撤回がされ、継続の方向に進んだ時期もありました。
様々な情報や憶測が飛び交いましたが、彼らは‥多くを語らず、葛藤しながらも笑顔で仕事に臨み、最後までSMAPの一員としてそこに居ました。
惜しまれる中、責任を果たして解散したのです。
解散後、事務所からの圧力により、事務所残留しなかったメンバーの、マスコミの露出に制限がかけられている噂は‥事実だと報じられ、やっぱりそうかと、やるせなさと悔しさがありました。
「ミッドナイトスワン」も、ネットでの宣伝はよく目にしますが、テレビの露出は少ないです。
事務所の権力によるアンフェアなやり方に‥ため息が出ます。
それでも‥草なぎさんが残留しなかったのは、これが「自分を偽らない道」だったのかもしれません。
苦しい時間があったから‥「今」があるのかもしれないな‥と、ファンの一人として、映画を観て、勝手に‥嬉しくなっています。
私がこれからも、元SMAPを応援したい気持ちにも偽りはないです。
(特に‥草なぎさんファンですが☆笑)
私自身も‥自分を偽ってないかな‥?
いつも、心が本当はどう感じているか‥と、
向き合っていられるカウンセラーでありたいです。
☆田中里美☆
《 今日の空色 》「子育て主婦には日曜日はない」なんて、誰が決めたの?子ども達‥もう大きいよ。そろそろこの決めごとと、お別れしてもいい時期かもしれないです。少し遠くの映画館へ、一人で出かけて‥ランチして映画を観ました。帰り道‥「自分のために、自分のしたいことをした日曜日に乾杯!」‥と、アイスコーヒー飲んで幸せ気分でした。勿論コロナ対策と、運転には十分気をつけて〜です。
☆田中里美・カウンセリングご案内☆
https://www.uraraka-soudan.com/