空色のこころ

心理カウンセラーの田中里美です☆よろしくお願いします

子ども界の景色②「大人の無意識なんて‥お見通し〜☆」

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こんにちは!

カウンセラーの 田中里美 です。

 

 

子育ては‥「育児」=「育自」です!

心理学のフィルターを通してみると、心の学びがいっぱいです。

「子ども界の景色シリーズ」と題し、私の経験からお話しする‥子育て心理学エッセイ第二作目です。

 

改めまして、我が家の子どもたち紹介します。

☆長男(中3)‥オットリ、真面目、努力家

☆次男(小6)‥やんちゃ、要領良し、器用

同じ親が、同じように育てたのですが‥  笑

似てない二人です。

 

今回の主役は、長男です☆

☆☆☆

 

受験は、前半戦が無事終了!

私立高校の合格をゲットし、一安心でした。

すべり止めで受験したのだけど、思いがけず‥「特進クラス」に合格したので、大満足でした。

 

第一希望の県立高校受験は、二月末です。

ここからが本番の、後半戦〜!

 

・・・と、ここで、まさかの‥長男の発言が!

「せっかく特進に受かったから、県立受験やめて、私立校に行ってもいい?」‥と、言い出したのです。

 

去年の秋から‥「県立A高校」を、第一希望に掲げて頑張って来たのに‥

 

私は「え〜!ちょっと待って!」と、焦りました。

 

私立B高校が、良い高校なのは知っているし、せっかく特進クラスに合格したから、行きたくなる気持ちもわからなくはない。

でも‥私には、二つのざわつきがありました。

 

☆一つめ☆

もしかして、受験疲れで‥もうここでいい、早く楽になりたい‥とか思ってないかな?

県立にチャレンジせずに‥決めて、長男は後悔しないだろうか‥?

 

☆二つめ☆

私立と県立では、学費が全然違うので、長男が第一希望を県立にした時、正直ホッとした。

コロナ禍で不景気であるし、経済的には、県立だと助かる。

 

前者は、長男を思う気持ち

後者は、親の都合です

☆☆☆

 

主人と私は、長男にこう話しました。

「それは、簡単にいいよ‥とは言えないよ。A高校チャレンジもせずやめて、B高校に決めていいのか‥よーく考えなさい。第一希望を変えて‥後悔しないの?」

いやもう少し‥長く口説く‥話したと思います (^^;;

 

長男は、うつむいて言いました。

「 特進クラスの合格が嬉しかったし、B高校が自分に合ってる気がしたんだ。だけど、やっぱり‥ダメだよね? 私立は高いし‥もういいよ、わかったよ。」

 

ドキッとしました・・・

 

私は、長男に「ダブルバインド」を、やってしまった自分に気づいたのです。

☆☆☆

 

*「ダブルバインドとは‥二重拘束ともいう心理学用語です。

「どちらでもいいよ」と、言葉では言いながら‥

心では「Aにしなよ。」「Bにするべきだよ。」など‥  どちらかの意見を持っていて、そちらにさせようとしている状態です。

(Aにしたら?Bにしなさい!‥でも、どちらでもいいのよ‥等と、直接言葉で言っている場合もあります。)

 

例えば‥

子‥「今日は塾休んで、ゆっくりしていい?」

母‥「あなたがそうしたいならいいよ。でも家でテキストはやりなさい。」

子は「ゆっくりしたい」のに、母は「いいよ」と言いながら‥本音は塾に行くべきと思っているから‥「テキストやりなさい」という言葉が出るのです。

 

これじゃ‥言葉と裏腹の「母の本音」が、ヒシヒシと伝わり‥子は、ぜーんぜんゆっくり出来ませんよね。

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私にも覚えがあります。

ずっと習ってきたピアノを「やめたい」と言った時、母が「そう、仕方ないわね。でも残念ね〜勿体ないわね〜‥」と、仕切りに言っていました。

 

「やめてはいけない」と言われたら‥「だって‥」と、私なりの理由を言い、親と対峙出来たかもしれない。

でも‥まわりくどい反対意見は、否定も肯定もあるようでないようで‥曖昧なのに‥しっかり「ダメ」と伝わってきます。

 

この「ダブルバインド」は、親子間に‥よく表出する無意識です。

二つの反する指示を子どもは受け取ります。

しかも、一見「あなたのためを思ってる」‥ようで、実は親の都合、親のため‥が、殆どなんですよ。

☆☆☆

 

さて、話を戻します。

 

今回、私は‥県立A高校を受験せずに私立に行くことを、それはダメと思う気持ちが根底にあったのです。

ダブルバインド」をしてしまったことに気づき、猛反省しました。

 

仕切り直しです!

主人と話し合い、親として‥一貫性のある態度で、長男と向き合うことにしました。

親としての一番の願いは「後悔しないよう、自己選択して決めて欲しい」‥ということだと、長男に話をしました。

 

①私立高校の特進合格を喜ばしいと感じていること

②県立高校併願受験は、受かったら変えられないから、私立に行きたいのなら、受験するのをやめるのも一つの選択肢であること。

③でも、県立A高校を目指してきたのに‥本当にそれでいいか、最後にもう一度考えてほしいこと。

④正直、経済的にキツイのは否めないが、あなたの決めた進路が私立なら応援するし、親として責任を果たすから安心してほしいこと。

 

主人と二人で、①〜④  を伝え、あとは自分で決めるようにと話しました。

 

A・B ‥どちらを選んでも、味方である。

大いに葛藤し‥あなたが決めた方を、応援する。

心からそう思いながら‥そう伝える。

これが‥  ダブルバインドを解除した状態です。

 

すなわち‥家庭は「安心して悩み切れる場」

「自分自身と向き合って葛藤出来る場」であると、伝われば‥子は、自分で選択出来るのです。

 

親から言われたのではなく、自分で選択してこそ‥「意欲」という翼がついてきますから!

 

*補足*  これは‥「カウンセラーの心構え」でもあります。答えは、クライエント様ご自身の中にありますから‥カウンセラーは、クライエント様が安心して悩み切る場に徹します。

☆☆☆

 

あの時‥「もういいよ、わかったよ‥」と諦めた様子の長男は、私の「ダブルバインド」を、お見通しだったのです。

 

子どもたちは‥大人(特に親)をよ〜く見ています。

大人の「無意識」に、とても敏感ですから‥何でもお見通しなんですよ。

 

それでも‥親の養育下にある子どもは、非力なものです。ダブルバインドは、子どもの心を真綿で締めて‥苦しめるのです。

親に意見し、ダブルバインドから抜け出れるなら‥大丈夫! 親と対峙し、逞しく‥反抗期突入です!

しかし、自分の本音を閉じ込め、親が好むようにふるまってしまう子が多いのが事実です。

そして、これが‥積み重なると、本音抑圧が癖となり、子どもの心は混乱し‥歪んだ自我形成にもなり得るのです。

 

本当に、気づけて良かったです。

 

その後‥長男が、どう葛藤し‥どう自分で答えを決め、どう歩んで行くか‥

私は、長男が私立を選んだ場合は‥仕事を増やす覚悟をしました。

親としての在り方が、問われる時が来たのだと思っています。

いつか、続編をお話できたら‥と思います。

 

子育てトークは、つい熱が入るわたしです(^^;;

長文読んで頂き、ありがとうございました。

☆田中里美☆

 

《 今日の空色 》長男が「今年の冬は‥いつもより長く感じる‥」と呟いた。そうだね‥初めての人生の岐路だもの!葛藤も苦しさも‥全部乗り越えて、自分の心が決めた場所の扉を開いて欲しい。どの扉を開いても‥ずっと味方だよ☆ 私たち親は‥子どもが安心して歩めるよう、いつも空のように‥見守っていたい。

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